100万円の出費がパーに!知らないと後が恐い!塗装前工程の一つひとつが大切な理由とは⁉

塗装前の工程はどれだけ大切なのかご存知ですか⁉

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この前ね~ダイさんがいない時、塗装の相談があったんだよね~‼
何でも、ホームセンターで屋根の塗料を購入して塗ったんだけど、一年も経たないうちに剥がれてきてしまって、その後塗っては剥がれての繰り返しなんだって!
どんどん見っとも無くなってくから、どうにかしてほしいって

あ~良くある話だね!
そういった話は自分で塗ったケースだけでなく、業者に依頼したケースでもあるんだよね!
たぶん、塗装前に必要な工程をやらなかったんじゃないかなぁ~
塗装に入る前にやっておかなきゃいけない下地処理などの前工程は塗装の仕上がりを左右するほど大切なことなんだ。
塗装後に発生するトラブルの原因の80パーセント以上がこの前工程だと言われている位だからね。
早期の褪色・剥離・ピンホール・はじき・ゆず肌・etc・何かがあるんだよ

そーなんだー
そんな大切な作業なんだ~
塗料って塗るだけじゃダメなんだね‼
じゃあ、どうすれば剥がれないように塗れるのかなぁ⁉

そこは、腕と感覚になるけど・・
ざっくり言えば既存塗膜を活かし+しっかりした洗いとケレンと養生作業かな‼
要は”一つひとつを丁寧に”することが大事なんだ。
でも、実際にどんな作業があって、何に注意すれば良いか分からないと思うから、塗装前工程についてお伝えするよ。
前工程が不十分だとどんなことが起こる⁉

それでは、一つひとつの工程を理解していきましょう。
洗浄は塗装対象物全体を洗う作業ですし、下地調整も4種ケレン程度なら見た目が、それほど変わりません。
何をするのか理解していなければ、本当にやったのかしら⁉ってことにもなり兼ねません。
建築現場では、塗装工事に限らず、前工程というものがあります。
塗装では、下塗りの前までに行う工程のことを指します。
まぁ、現場に限ったことではありません。
料理でも、レシピがあると思います。
使う調味料・素材、そして調理時間などになります。
手順を守って料理する事で美味しい料理に仕上がりますよね~!
もし、手順を守らずに料理を作った場合、満足いく仕上がりにはならないでしょう。
塗装工事でも同じように工程を守らなければ品質の高い塗装が出来ないばかりか、塗装後すぐに剥がれてしまう、色あせが起こってしまうなどの不具合が起こります。
塗装のトラブルは人がルールを守らないなどの人的要因もあります。
例えば安くしようと足場を設置しない業者もいますが、基本的には安全と安定を確保するものです。
これが無いとムリな体制で塗らなければいけなかったりと、施工に影響を及ぼします。
作業をスムーズに行うためにも刷毛をしっかりと入れるためにも必要なワケです。
実際、現場監督によっては、足場の作業床の高さが悪いことで足場をやり直しをさせることもある位なんです。

塗装工事、結局は品質管理を行う人や施工する人の意識や経験に左右される面もあるんですね。
それでは、どんな下塗りの前の工程には何があるのでしょうか⁉
ここで下塗り前までの工事の流れと、その際の注意点を見てみましょう。
下塗り前までの工程と注意点

前工程をしっかりやっていれば、それなりの時間を要するワケです。
そういった事を理解していれば、塗装工事の際に、今日はどの位まで進みそうだなって想像が付くわけです。

ご自身で挨拶する場合には、日用品などを配っている方が多いです。

ただ、工事に伴う注意点や気配りなどについては業者でなければ分かりません。
その辺りも踏まえると業者の挨拶が必要になります。

しっかりした業者さんなら当たり前にやってくれるでしょう。
ご近所さんとの今後の付き合いもあるので欠礼は避けましょう。
参考時間 | 数時間 |
注意点 | 作業中の騒音、塗料やシンナーの臭い、トラックの駐車など、想定されることを事前に伝えることで苦情及びトラブルを避けることができます。 また、1日の工事の始まりと終わりや工事全体の期間・休みの日の工事の有無など、工事スケージュールと共に上記のことを伝えます。 塗装に際し、道路占有許可が必要になる場合があります。 そういった時はガードマンなどの誘導員が必要です。 不在の方宛に、紙ベースのものを配布してもらいましょう。 |
2.足場組立
仮設工事の一つです。
工事の際に一時的に設ける施設や設備を組み立てる作業のことをいいます。
平均的なサイズの住宅なら1日で終わり、現場に合った足場が組まれます。
足場は重要で、さまざまな役割を果たします。
安全の確保・作業性の確保・洗浄水の飛散防止・塗料の飛散防止・危険物の落下防止などです。
高圧洗浄時には洗浄水が飛散してしまいす。
仮設足場がない場合、近隣の建物にその洗浄水が付着します。
また塗装時には塗料の飛散が起こり、洗浄と同様に建物に付着します。
それだけではなく、作業時に転倒や転落の危険性を防ぎ、作業の効率を上げる事にもつながります。
仮設足場の設置は高さ2m以上の作業時に設置しなければならないと、労働安全衛生規則によって定められています。
仮設足場の設置とセットで飛散防止ネット、メッシュシート、ビニールなどの取り付けも行われます。
仮設足場を設置せずに塗装工事をすることは可能です。
しかし設置しないことで起こるトラブルの方が深刻な問題なのです。
※仮設足場の構造や材料および組立については、安全を確保するため労働安全衛生法に従わなければなりません。
例えば、安全ネットの網目についても言及されており、角目又は菱目とし、その大きさは10cm以下としなければならない。
高さ2m以上の作業場所に設ける作業床は、つり足場の場合を除き、幅40cm以上で、床材間のすき間は3cm以下としなければならないなどの規則があります。
参考作業時間 | 1日~ |
注意点 | 足場の組立に際し、鉄骨を組む金属音『カーン』という騒音が出ます。 足場組立業者も、作業前にご近所挨拶をするのが一般的です。 強風が発生すると予報された時はメッシュシートをたたむ作業を行います。 作業において足場の設置範囲にモノがあると壊してしまう場合もあります。 足場やさんがモノのことを全て理解しているとは限らないので、移動してほしいものはしっかりと伝えましょう。 |
単価相場 | 600~800円/㎡ |
費用相場 | 6~10万円/30坪 |
3.高圧洗浄
高圧水発生装置で加圧された高圧水をノズルから噴射したときの衝撃を利用して汚れを落としていきます。
塗装面に汚れが残っているまま塗装しても塗料との密着性が悪く、いくら良い塗料を使ったとしても剥がれてしまったり、耐久性に影響が出ます。
つまり『塗膜欠落』が起こる場合があるのです。
付着しているホコリや汚れ・カビ・コケ・劣化した塗料の粉を洗い流し塗装面をキレイにします。
外壁全体に高圧洗浄を行い、屋根を塗装する場合には上から下へと汚れを落としていきます。高圧洗浄の後には乾燥させる必要があるので最低でも24時間から48時間の乾燥時間を確保します。
また、長年こびりついた頑固な汚れは高い水圧でないと落とすことが難しいです。
そのため、ガソリンを使用した業務用の高圧洗浄機で塗装箇所を洗っていきます。
洗浄機には電気式とガソリン式がありますが、ほとんどの塗装会社では前述した理由からガソリン式を採用しています。
※プロが使う高圧洗浄機の仕様は15Mpa以上になります。
参考作業時間 | 外壁のみ/半日~ 外壁・屋根/一日~(状態による) |
注意点 | 窓などに隙間があると、洗浄水が入ってしまう恐れがあります。 玄関・窓・雨戸・シャッターなど戸締りをする必要があります。 洗浄後、乾燥時間が経過してから次の作業までは適切な時間で行います。 湿式の外壁材の場合には、水分が中に留まるため充分な乾燥期間を設ける必要があります。 洗浄機には、80キロ圧はじめ、120キロ圧・150キロ圧などがあります。 更に高圧のものがありますが、特殊な現場での仕様となります。 尚、プロが一般的な住宅で使う高圧洗浄機の仕様は120キロ圧~150キロ圧程度になります。 防音タイプが一般的です。 |
単価相場 | (高圧洗浄)200~250円/㎡(バイオ洗浄)500~800円/㎡ |
費用相場 | (高圧洗浄)2~2.5万円/30坪(バイオ洗浄)5~8万円/30坪 |
4.ケレン
金属や塩ビといった素材が使われている場合に行う作業です。
硬いブラシや紙やすり、電動工具を使用します。
脆弱な塗膜を剥がす、錆を落とす、塗料との密着性を高める効果があります。
どんなにいい塗料を使ってもケレンが不十分だと将来的に塗膜が剥がれてしまう恐れがあります。
このケレン作業には1種~4種までの種類があります。
難易度やレベルと例えれば分かりやすいかもしれません。
数字が1に近いほど難易度が高く、全ての塗膜を除去することになります。
1種ケレンはブラストによる方法や酸で洗浄する方法がありますが、どちらにしてもコストが掛かり、あまり行われることがありません。
ケレン名 | 参考価格 | 作業内容 |
1種ケレン | 4,000円~/㎡ | ショットブラスト・サンドブラスト・酸や剥離剤を使用して塗膜を完全に除去します。 |
2種ケレン | 1,500円~/㎡ | さびや腐食が進行している場合に行います。 電動工具や手工具を使用して旧塗膜やサビを除去します。 |
3種ケレン | 600円~/㎡ | 2種と同様に電動工具や手工具を用いますが、活膜を残すようにして作業を行います。 錆び・浮き塗膜を取り除きます。 |
4種ケレン | 200円~/㎡ | ペーパーを利用して汚れや旧塗膜の粉体を取り除く作業です。 |
参考作業時間 | 1日~(4種ケレンに近いほど作業時間が短い) |
注意点 | ケレンの種類によっては粉塵が発生する場合があります。 粉が舞わないように対処してもらいましょう。 素地の種類によってケレン内容が変わる場合があります。 サイディングは状態によって、金属や木部には必須の作業です。 |
参考価格については上記ケレン表をご覧ください。 |
5.下地補修
下地調整は塗装工事の中でも一番重要かもしれません。
外壁のひび割れや浮き、屋根の板金部分の釘の抜けや浮きを塗装前に直します。
そのまま塗装をしてしまうと、元々あってひび割れが浮き出て塗膜が剥がれてしまい雨水の浸入を許してしまう事、釘の抜けや浮きも同様でしっかり打ち直ししてから防水処理をしなければひび割れと同様に雨水の浸入や強風によって屋根部材が飛んでしまう可能性も。
そのため、塗装前にはそういった補修個所を確認し、適切な補修をしなければならないのです。
参考作業時間 | 1日~(補修の程度による・詳しくは依頼する業者さんいお訪ねください) |
注意点 | お主な補修として、モルタルの補修・外壁、屋根、付帯部の張り替え・その他 下地処理の程度によっては、数日掛かる場合があります。 下地の補修がなぜ必要か説明を受けましょう。 |
費用相場 | 3万~/30坪 |

塗装しないから大丈夫というわけでなく何も対策を講じないまま塗装をしてしまうと、高い確率で塗料の付着が起こります。マスカーと呼ばれるビニールやマスキングテープを使って窓や扉といった箇所に塗料が付着しても平気な様に養生をします。
玄関先や地面にはブルーシートを敷くことが多いです。
駐車場が近ければ車を保護するカバーを使用して、塗料の付着を防ぐ対策を取っています。


参考作業時間 | 半日~ |
注意点 | 養生しなければ塗料が付着してしまいます。 事前打ち合わせで、どこを養生するのかしっかりと打ち合わせする必要があります。 窓の開け閉めが必要となる場合には、依頼した塗装屋さんに相談しましょう。 ただ、仕上げのためには、一度貼ったら、できるだけ剥がないことが理想です。 |
単価相場 | 300円~500円 |
費用相場 | 3万円~5万円/30坪 |

塗装というと、どうしても塗りの作業を注目しがちですが、前工程にも意識をおいてほしいんです。
最後に
いきなり塗料を塗らずに、こうした前工程を行うことは塗料を塗りやすくしたり、塗料の密着性を高めたりするうえで必要な作業です。
また、安全に作業を行うために、仮設足場の設置は欠かすことはできません。
覚えてほしいことは、塗料を塗る前の工程一つひとつの積み重ねが良い仕上がりになっていくという事です。
作業床の設置で安全を確保した後、高圧洗浄で汚れを落とし、ケレン、下地補修などで密着を高めてから塗装対象物以外に塗料が付かないように養生をする。
これらの工程を踏んでやっと塗料を塗ることが出来るのです。
特に下地補修の工程は、その後の仕上がりに大きく影響します。
よって、前工程は塗装を行う上で大切な工程であることが分かります。

いかかでしたか?
前工程の大切さを理解していただけましたでしょうか?
そういったことを頑張ってサイトに掲載している業者さんって結構いるんですよね‼
それも日々の施工レポートに絡めてです。
前工程に関する工夫や注意点、その大切さが書いてあれば安心ポイントの一つになるのではないでしょうか⁉