3社の屋根塗装見積もりを公開!価格が全然違うのはなぜ⁉

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なぜ業者によって屋根塗装の価格が違うのか?費用の違いを理解する方法

みなさん、こんにちは
業者によって屋根塗装の価格が何で違うのかという疑問にお答えします。

屋根の塗装価格って、屋根の種類によっても違うし、劣化具合によっては補修が必要になるから、なかなか一律って訳にはいかないんだ!
だから塗装業者さんは、あんまり定額制を謳っていないんだよ!
実際、一律価格を謳っておいて、全然違う価格の見積もりが出てきたら嫌だと思うからね!!
本日は、なぜ業者によって屋根塗装の費用が違うのか?
費用の違いを理解する方法をお伝えいたします。
屋根塗装の費用・相場を押さえておかなければ、いざ見積りを依頼しても、その業者の見積りが高いのか安いのか分かりません。
他にも、こんな疑問があると思います。
屋根の構造や傷み具合があると思うけど、どんな工事が必要になってくるんだろうって。
例えばこんなことです。
☑ 我が家の屋根はトタン屋根なんだけど!屋根の素材によって、塗り方や塗料は違うのかしら?
☑ もう、新築から20年も経って屋根が結構傷んでいるんだけど、直してから塗るのかしら?
施工の内容や塗料のことが分からなければ、見積もりが出てきたとして、どのように判断すれば良いのでしょうか⁉
屋根塗装の費用を理解するために、まずは、どんな見積もりが業者から出てくるのか事例をみてみましょう。

業者によって見積りすべてに同じ項目が入ってくるとは限りません。
(A社)見積もり合計70万円
項目 | 金額 |
屋根塗装一式 | 40万円 |
足場一式 | 30万円 |
合計 | 70万円 |
(B社)見積り合計90万円
項目 | |
足場代 | 35万円 |
高圧洗浄及びケレン | 8万円 |
屋根塗装 | 47万円 |
合計 | 90万円 |
(C社)見積り合計98万円
項目 | |
足場設置・解体作業 | 40万円 |
高圧洗浄作業 | 5万円 |
下地処理作業(3種ケレン)・一部補修作業 | 5万円 |
屋根塗装作業(3回塗り) | 48万円 |
合計 | 98万円 |
いかがでしょうか⁉
A社の場合見積もり内容が明確でないため、どんな工事をするのかが分かりません。
見積りを持って来た時に、施工内容を、説明してくれると思います。
ただ、何社かから見積もりを取っているうちに、どんな工事をしてくれるのか忘れてしまうことがあります。
明細をしっかりと記載してもらう方が後々のために大切です。
また、B社には一部補修がなく、C社には、一部補修があります。
これは、どういう意味なのでしょうか⁉
見積りを作成したB社が、劣化ヵ所を見逃している可能性があります。
若しくは、B社は、その劣化ヵ所において補修が必要ないとの判断をしたのかになってきます。
このように見積りは業者によって違います。
相見積もりの価格差が大きければ大きいほど、その工事費が内容に合った価格なのか分からなると思います。
だからこそ、何して幾らかを押さえておく必要があるのです。

私だって、知識の無い商品の見積もりを複数社に依頼して、こんな見積もりがでてきたら混乱しますからね~‼
だからこそ、いろいろ押さえておきたいんです。
屋根塗装工事は何があるのか⁉
屋根塗装工事には何があるのでしょうか⁉
工程が一つでも欠けていたりすると塗装工事を完工させることが難しいだけでなく、事故や施工不良塗装完了後のトラブルにつながります。
確実に完工させるために必要な工事を記載していきます。
そして、ここを押さえておけば、見積もりの内容を理解できるでしょう。
それでは、屋根塗装工事に伴う施工について見ていきましょう。
塗装前 |
仮設足場 |
![]() 仮設足場は、作業者の安全を確保するための設備であり、足場設置・解体作業のことになります。 作業時の転落事故を防ぐだけでなく、汚水や塗料の飛散を防ぐ為に必要です。 |
高圧洗浄 |
![]() 日頃、自然にさらされている外壁や屋根は、排気ガスや風雨、砂埃などによって汚れが蓄積されています。 そういった汚れを洗浄するための作業です。 燐家が近い場合などには、飛散防止ノズルなどを使用することがあります。 |
ケレン作業 |
![]() 汚れやサビを落とし、塗料の密着をよくするための作業になります。 しっかりとしたケレン作業が必要です。 |
養生 |
![]() また、お子さんがいらっしゃる家を塗り替える時には、足場に体をぶつけてもケガをしないように、クッションを設けることもあります。 |
飛散防止シート |
![]() |
塗装中 |
下塗り |
![]() 素地を強化する、サビの発生を防ぐのに必要です。 また屋根材の状態次第では下塗りを2回する必要があります。 この下塗り材は、主に3種類あり、それが鉄部かモルタルかALCか若しくは対象物の状態によって選ばれています。 |
中塗り |
![]() 塗料の中には、この中塗りがない商品もあります。 ロックペインペイントのUVガードフッ素クリヤーなんて商品もそのうちの一つです。 見積りの中で、この中塗りが入っていない場合には何故なのか確認しておくことが必要です。 |
上塗り |
![]() 中塗りと同じ塗料を使用します。 決められた塗布量を守って塗装する事で塗料の性能を最大限発揮する事ができます。 下塗りが吸い込み防止、密着性の向上を!! |
縁切り |
![]() この作業を行わないことで雨漏りの原因になってしまう可能性があります。 塗料によって塞がれてしまうと、その内部に水が滞留すると共に毛細管現象を引き起こします。 尚、塗装中に行う方法と、塗装後に行われる方法があり、前者はクサビのような材料(タスペーサー)で隙間を設ける方法で、後者は塗装が完了した後に、皮スキなどで隙間を開けていく方法になります。 |
付帯部塗装 |
![]() 軒天や鼻隠し、破風・破風板・雨どい、巾木などがあります。 |
以上が屋根塗装工事に必要な工程になります。
屋根塗装の際には、仮設足場を設置するので一緒に外壁の塗装や修繕工事をした方がコストを抑えることができます。
尚、飛散防止シートは仮設足場の中に含まれているケースが多いです。
また、高圧洗浄・ケレン作業・養生を合わせて下地処理一式とした見積もりが出てくる場合もあります。
このような見積りが悪い訳ではありませんが、何をするのかが明確でないため、後々にトラブルになる可能性があります。
契約前には、何をするのか内容をしっかりと把握しておく必要があります。
その他には諸経費がかかってくることがあります。

屋根塗装を完成させるには、上記のように多くの作業が必要なんです。一つひとつの作業をしっかりと積み重ねることによって、いい塗膜になるんです!
屋根の塗装に定価があるって本当!?
塗装工事には相場があっても定価がないと言われている業種ですが、定価に一番近いものが設計価格ではないでしょうか?
設計価格とは塗料メーカーが出している300㎡以上を塗装する場合で標準施工になっている3回塗りの際の塗料の価格と人件費を足して㎡数で割った単価が設計価格です。
他の業種に例えるならば、家電量販店のメーカー小売価格の表示が近いと思います。
塗装会社が見積もりを提出する場合は設計価格で出てくることはほとんどありません。
また、塗料のカタログを見れば設計価格が記載されている製品もあるので参考にしてください。
項目によって同じような価格が記載されていれば高いと判断できます。
屋根塗装の工事何して幾ら
先ほど記載したように各工程ごとで、おおよその価格があります。
本来、価格は設計図書に基づき計算され、その総合費用から割り引かれています。
高すぎる工事、安すぎなる工事には次のようなことが考えられ、消費者を守る意味でも設計価格が設けられています。
☑ 高すぎる工事
一つの工事で業者が多く絡む
新商品によるコストアップ
☑ 安すぎる工事
手抜き工事
不安全行動
それでは、屋根塗装工事の価格をご紹介します。
尚、価格は業者によって異なりますのでご了承ください。
工程 | 工事内容 | 価格 |
塗装の前 | 仮設足場 | 仮設足場:800円/㎡~ |
高圧洗浄 | 高圧洗浄:100円/㎡~ | |
ケレン作業 | ケレン作業:150円/㎡~ | |
養生 | 養生:20,000円/一式 | |
飛散防止シート | 飛散防止シート:80円/㎡ | |
塗装中 | 下塗り | 下塗り:300円/㎡~ |
中塗り | 中塗り:900円㎡~ | |
上塗り | 上塗り:900円㎡~ | |
縁切り | 縁切り:50円/㎡~ | |
付帯部塗装 | 付帯部塗装:1,000円/㎡~ |
屋根塗装の価格相場とは⁉
屋根塗装を行う上で知っておきたいのが費用相場です。
一般的な住宅の大きさである20坪から50坪を例にとり、どのくらいの費用がかかるのかを紹介します。
屋根塗装をシリコン系塗料で行った場合
20坪 | 約13万円~ |
30坪 | 約22万円~ |
40坪 | 約33万円~ |
50坪 | 約35万円~ |
基本的に屋根塗装は屋根の形状や屋根材、坪数によって費用が変わります。
屋根材の種類や形状、塗料の種類によっても値段に変動があります。
なぜ、屋根の形状や屋根材で費用が変わるのかと言うと、一般的な屋根の場合、面積はそこまで広くないですが、折半屋根のような複雑な形状になると面積が広がります。
平らな屋根と比べおおよそ1.5倍ほどの違いがあると言われています。
当然ですが、塗料を塗る面積分費用が掛かりますので屋根の面積が広ければ広いほど費用は上がっていきます。
屋根の塗装の価格の違いはどうして起きる
元請けが要る場合や比較サイトを使用した場合には管理料及び中間マージンの差になります。
自社単体での施工の場合、一番の違いは使用する塗料の差です。
高耐候性や遮熱機能がついている塗料は、ついていない塗料に比べて塗料自体の価格が高いので塗装費用に反映されやすいです。
そのため、どういった塗料を使用するのか商品名まで把握する必要があります。
また、屋根に使用されている素材や状態によっては下塗りを2回するケースもあります。
通常では三回塗りでの工法が多く採用されていますが、1回増えるのでその分費用が上乗せされる状態になります。
見積書もそうですが担当者にしっかりと確認してください。
塗料の中には2回塗りで仕上げる事の出来る塗料もあります。
完工してからも工事内容を確認しよう
塗装工事が終われば安心という訳でもありません。
お客様に説明した工程通りに作業が進められているか確認しなければなりません。
多くの方が仕事などで毎日しっかりと作業が行われているか確認する事は難しいと思います。
当初、言われていた工期より極端に短く終わった場合は疑ってもいいかもしれません。
どんなに高性能の塗料を使用したとしても、工事内容がずさんだと性能を最大限発揮できないだけでなく早い段階で塗膜にも影響を及ぼします。
工事がしっかりと行われているか最小限確認する方法として写真があります。
各工程ごとに写真で記録する事で工程通りに行われたか確認できるでしょう。
撮影した写真を後日提出してくれる会社なら間違いないのでは。
コスト?それとも保証⁉
屋根の塗装を行う場合必ず必要になってくるのが仮設足場になってきます。
仮設足場+塗装代金が主に費用としてかかります。
コストを考えた場合、塗料のグレードは低いものになりますので費用を抑えることが出来ますが、耐候性は低く長く屋根を保つ事がは出来ません。
例えば、耐候年数が約8年の場合、15年持たせるならば2回の塗装が必要です。
その2回とも仮設足場が必要になります。
しかし、高耐候性の塗料を使用した場合、現在では15年超持つ塗料もありますので1回で済みます。
その分、仮設足場の費用も一回で済みます。
そう考えると仮設足場の費用が1回分浮く計算になります。
目先のコストだけを考えれば、グレードが低い方がお得感はありますが、先を見据えた場合では高耐候性塗料を選択される方が増えています。
塗装工事完了後に発行される保証は各塗装会社によって保証内容が違うので契約前の確認が必要です。
また、一部塗料メーカーでも塗膜の不具合による保証をしているメーカーもあるので、塗装会社とメーカー2重の保証を得ることが出来ます。
しっかりとした内容の保証書を提出してくれる会社を選ぶのが一番いいです。
コストの問題はその次になります。
ただ、使用する塗料の種類によって保証期間に差がある場合がありますのでしっかり確認しましょう。
最後に
いかがだったでしょうか⁉
複数の業者から見積りを依頼した時に、価格差が生じます。
その差が大きければ大きいほど、何らかの原因があります。
作業自体に掛かる、費用はさほど変わらない筈です。
塗料や工程のウエイト、そして補修作業などの有無によって異なっていることになります。
(マージンが発生してこないことに限る)

価格は塗料のグレードによって異なること!工程によって異なること!補修によって異なること!ここを押さえておけば、我が家のロングライフ化にも繋がる塗装業者が選べるのです。
最後までご覧くださいましてありがとうございました。
それでは、また
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